騒音性難聴
「工場で働いていて最近耳が聞こえにくくなってきた」「コンサートのあとに耳鳴りが続く」「イヤホンの音量が上がってきた気がする」──このような経験をされた方は、「騒音性難聴」の可能性があります。
騒音性難聴とは、長期間にわたって大きな音にさらされることによって内耳の有毛細胞が傷つき、聴力が低下する状態のことを言います。症状はゆっくりと進行することが多く、気づいたときにはすでに回復が難しいケースもあるため、早期発見と対策がとても大切です。
ふくしまみなと耳鼻咽喉科では、日本耳鼻咽喉科学会認定 騒音性難聴担当医の資格をもつ院長が、専門的な立場から丁寧に対応いたします。補聴器の相談にも対応しており、働く方から高齢の方まで幅広くご相談いただいています。
騒音性難聴の原因
騒音性難聴は、大きな音に長時間・または繰り返しさらされることによって内耳がダメージを受けることで起こります。
主な原因
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工場・建設現場などの作業騒音
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コンサートやクラブなどの大音量
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ヘッドホン・イヤホンによる音楽の長時間・大音量の使用
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銃器・爆発音などの突発的な大音響
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飛行機整備、鉄工、鍛冶などの職業性騒音
一度損傷した内耳の有毛細胞は基本的に再生しないため、予防と早期のケアがとても大切です。
騒音性難聴の症状
騒音性難聴は、以下のような症状から気づかれることが多いです。
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高音が聞き取りにくい
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話し声がこもって聞こえる
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テレビの音が大きくなったと指摘される
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耳鳴りがする(キーンという音など)
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両耳とも徐々に聞こえづらくなる
初期は本人も気づかないうちに進行していることがあります。ご家族や周囲の方からの指摘で来院される方も少なくありません。
騒音性難聴の検査と診断
当院では、以下のような検査を通じて聴力の状態を正確に評価します。
聴力検査(純音聴力検査)
さまざまな高さの音(周波数)を聞き取り、どの周波数で聴力が落ちているかを確認します。騒音性難聴では高音域から徐々に聴力が低下する特徴があります。
耳の中の診察
鼓膜や外耳道に異常がないかをチェックし、他の原因による難聴(中耳炎など)との鑑別を行います。
必要に応じて
ティンパノメトリーや耳鳴り評価、語音聴力検査なども実施します。
騒音性難聴の治療法と対策
一度損傷した内耳の聴覚細胞は自然には戻らないため、進行を防ぐことが主な目的になります。以下の方法で対応します。
1. 騒音環境の見直しと保護具の使用
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耳栓やイヤーマフの使用を指導
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イヤホン使用時の音量制限や時間制限のアドバイス
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職場環境での対策が必要な場合、産業医的視点での助言も可能です
2. 薬物療法(初期のみ)
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ごく初期であれば、循環改善薬やビタミン剤などを使って聴力回復を試みることもあります
3. 補聴器の検討
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聴力低下が進行している方には、補聴器相談医としての立場から適切な補聴器の提案・導入サポートを行います
騒音性難聴の予防方法
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仕事や趣味で騒音環境にいる方は、耳を守る習慣を徹底することが重要です。
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ヘッドホンで音楽を聴くときは「人と会話できる程度の音量で、長時間使わない」ようにしましょう。
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月に一度の聴力チェックや健康診断で異変に気づいたらすぐ耳鼻科へ。
騒音性難聴についてのよくある質問
Q1. 騒音性難聴は治りますか?
A1. 一度傷ついた有毛細胞は再生しないため完治は難しいですが、進行を止めたり、補聴器で聴力を補うことは可能です。
Q2. イヤホンで音楽を聞くだけでもなりますか?
A2. 大音量・長時間の使用を続けていると、若い方でも騒音性難聴を起こす可能性があります。特に寝落ちイヤホンなどは注意です。
Q3. 補聴器の相談もできますか?
A3. はい。当院では日本耳鼻咽喉科学会認定 補聴器相談医が在籍しており、専門的に対応いたします。
Q4. 会社の健康診断で指摘されましたが、精密検査だけでも可能ですか?
A4. もちろんです。聴力検査のみの受診も可能です。WEB予約でスムーズにご案内できます。
院長より
騒音性難聴は、ゆっくりと進行し、ある日突然聞こえづらくなってしまうこともある怖い疾患です。しかも多くの場合、自分では気づきにくく、放置されやすいという特徴があります。
私は、耳鼻咽喉科専門医として、そして騒音性難聴担当医・補聴器相談医として、これまで多くの聴力に関するお悩みに対応してまいりました。職場や日常生活で耳に不安がある方は、どうか「まだ大丈夫かな」と思わずに一度ご相談ください。
港区・中川区・熱田区などからもアクセスしやすい立地にあり、WEB予約や日曜日診療など、通いやすさも大切にしているクリニックです。
