逆流性食道炎
「のどの違和感が続く」「声がかすれる」「空咳が止まらない」「なんとなく胸がムカムカする」──そんな症状に心当たりはありませんか?
もしかするとそれは「逆流性食道炎(GERD)」が関係しているかもしれません。
逆流性食道炎とは、胃酸が食道やのどに逆流することで炎症を起こす疾患で、のどの違和感・声枯れ・咳など耳鼻咽喉科領域の症状として現れることも少なくありません。
ふくしまみなと耳鼻咽喉科では、胃腸科との連携が必要なケースにも柔軟に対応しながら、耳鼻咽喉科的アプローチによる治療と生活改善指導を行っています。名古屋市港区・中川区・熱田区・南区エリアから通いやすく、WEB予約や日曜診療にも対応しています。
逆流性食道炎とは?
逆流性食道炎とは、胃の内容物(主に胃酸)が食道に逆流することで食道の粘膜がただれて炎症を起こす病気です。重度の場合には胸やけや吐き気を伴いますが、軽症では「のどの違和感」や「空咳」などが続くのみということもあります。
このように、のどや咳の症状が中心となるタイプは「咽喉頭逆流症(LPR)」と呼ばれ、耳鼻咽喉科の受診が適しています。
逆流性食道炎の原因
逆流性食道炎の主な原因は、胃と食道の間にある「下部食道括約筋」のゆるみです。そこがゆるむことで、胃酸が逆流しやすくなります。
以下のような生活習慣や体質がリスク因子になります。
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脂っこい食事、甘い物、コーヒー、アルコールの過剰摂取
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暴飲暴食や早食い
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食後すぐに横になる
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肥満や腹部への圧迫(ベルトの締めすぎなど)
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妊娠中や加齢による筋力低下
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ストレスや睡眠不足
逆流性食道炎による耳鼻咽喉科的な症状
逆流性食道炎では、胃酸が食道を通り越して咽頭や喉頭(のど)に達することで、以下のような耳鼻咽喉科領域の症状が出ることがあります。
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のどの違和感(ヒリヒリ・チクチク・何かがつかえている感じ)
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慢性的な空咳・せき払い
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声のかすれ(嗄声)
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朝起きたときの喉の痛み
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鼻づまりがないのに後鼻漏(のどに流れる感じ)
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酸っぱい液体が上がってくる感じ(呑酸)
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口の中の苦みや不快感
このような症状が長引いている場合は、耳鼻咽喉科での診察が有効です。
逆流性食道炎の検査
当院では、まず問診と喉の内視鏡検査(電子スコープ)を行い、炎症の状態を確認します。必要に応じて、胃腸内科や消化器内科との連携で胃カメラ(上部消化管内視鏡)をお勧めすることもあります。
当院で行える主な検査
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喉頭ファイバースコープ(電子内視鏡)によるのどの観察
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鼻・のどの粘膜状態のチェック
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問診による逆流の誘因の分析
逆流性食道炎の治療法
逆流性食道炎の治療は、生活習慣の見直しと薬物療法を組み合わせて行います。
生活習慣の改善
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食後すぐに横にならない(2〜3時間あけて寝る)
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胃に負担の少ない食事を心がける
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甘い物・脂っこい物・アルコール・カフェインの摂取制限
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睡眠時に枕を少し高くする
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ベルトや衣服でお腹を圧迫しない
薬物療法
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胃酸分泌を抑える薬(PPI、H2ブロッカー)
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胃の運動を助ける薬(消化管運動促進薬)
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必要に応じて、咽喉頭の炎症を抑える薬
当院では、耳鼻咽喉科的症状の緩和を目的に、のどへの炎症対策や咳止めの処方も行います。
逆流性食道炎についてのよくある質問
Q1. のどが痛いだけでも逆流性食道炎の可能性はありますか?
A1. はい。のどの症状だけで気づかれる逆流性食道炎(LPR)は、耳鼻咽喉科での発見が多いです。
Q2. 胃の不調がないのに、逆流性食道炎と言われました。なぜですか?
A2. のどにだけ症状が出るタイプがあり、胃酸が直接のどを刺激することで炎症が起きることがあります。
Q3. 胃薬を飲めば治りますか?
A3. 胃酸を抑える薬で改善することが多いですが、生活習慣の見直しと組み合わせることが大切です。
Q4. 胃カメラは必要ですか?
A4. 基本的には耳鼻咽喉科の診察だけで経過を見ることもできますが、症状が長引く・強い・再発を繰り返す場合は消化器科へのご紹介も可能です。
院長より
のどの違和感や咳がずっと続いていると、「風邪かな?」「アレルギーかも?」と思われる方が多いのですが、実は逆流性食道炎が原因のこともよくあります。
私はこれまで多くの患者さんののどの症状を診てきましたが、逆流がのどの不調を引き起こしているケースは非常に多くあります。中には「胃の症状が全くないのに、のどだけおかしい」という方も。
当院では、耳鼻咽喉科としての視点から逆流によるのどの炎症に着目し、適切な診療と生活指導を行っております。少しでも気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
