航空性中耳炎(飛行機耳)
「飛行機の離着陸時に耳がズキンと痛くなる」「耳が詰まったまま戻らない」「旅行後から耳が聞こえにくい」──このような症状に心当たりはありませんか?
それは、航空性中耳炎(こうくうせいちゅうじえん)、通称「飛行機耳」かもしれません。特に飛行機の搭乗や山道のドライブなど、急激な気圧の変化によって中耳に異常が起こる状態です。
当院「ふくしまみなと耳鼻咽喉科」では、耳鼻咽喉科専門医が内視鏡などを活用し、正確に診断と治療を行います。港北駅から徒歩2分、駐車場31台あり、アクセスも便利です。
航空性中耳炎(飛行機耳)とは?
航空性中耳炎とは、飛行機の離着陸や標高の高低差による気圧変化がきっかけで、中耳(鼓膜の奥)に炎症が起きる病気です。
通常、私たちの耳は耳管(じかん)という管を通じて、鼻の奥とつながっており、気圧差を自動的に調整しています。しかし、この耳管がうまく働かない状態で気圧が急に変化すると、鼓膜が内外から押されて強い痛みや閉塞感、難聴が生じます。
航空性中耳炎の原因
以下のような状況で、耳管の働きが不十分になり、航空性中耳炎を発症しやすくなります。
主な誘因
-
飛行機への搭乗(特に着陸時)
-
山道ドライブや高層ビルのエレベーター
-
風邪やアレルギー性鼻炎による鼻づまり
-
耳管機能の未発達な小児
-
急な気圧の変化に弱い体質
特に鼻炎や副鼻腔炎を患っている状態では、耳管がふさがれやすくなり、リスクが高まります。
航空性中耳炎の症状
航空性中耳炎の典型的な症状は、飛行機や山道での「耳の圧迫感」や「痛み」です。
よく見られる症状
-
耳の詰まった感じ(耳閉感)
-
耳の痛み、特に子どもは強く訴えることが多い
-
一時的な難聴(音がこもって聞こえる)
-
耳鳴り
-
音の響きが変になる
-
飛行機を降りた後も症状が続く
中には、鼓膜の奥に液体がたまる「滲出性中耳炎」へ移行することもあり、注意が必要です。
当院での検査と診断
ふくしまみなと耳鼻咽喉科では、高精度内視鏡システムや聴力検査機器を活用し、耳の状態を詳細に評価します。
主な検査内容
-
耳内視鏡による鼓膜の観察(赤み、へこみ、液体の有無など)
-
聴力検査(高齢者やお子さまでも対応可能)
-
鼓膜の動きを見るティンパノメトリー
これにより、航空性中耳炎かどうかの確定診断や、他の中耳疾患との見分けがつきます。
航空性中耳炎の治療方法
ほとんどのケースでは保存的治療(お薬やセルフケア)で回復します。しかし、強い炎症が続く場合や、滲出性中耳炎に進行している場合には、専門的な処置が必要になります。
薬物療法
-
抗炎症薬や鎮痛薬
-
鼻の通りを良くする点鼻薬
-
抗アレルギー薬(鼻炎がある場合)
ネブライザー療法
鼻やのどの粘膜に直接薬を届け、耳管の開通を促進します。副作用が少なく安心です。
鼓膜切開(まれな重症例)
鼓膜の奥にたまった液体や圧を逃すために、鼓膜に小さな穴をあける処置です。痛みは最小限で、数日で自然に閉じます。
航空性中耳炎の予防とセルフケア
以下のような対策で、航空性中耳炎の発症リスクを下げることができます。
飛行機搭乗時の対策
-
あくびや飲み込みを意識する
-
ガムを噛む、飴をなめる
-
鼻づまりがある時は点鼻薬を使用する
-
「耳抜き」(バルサルバ法)をこまめに行う
-
小児は授乳やミルクを与えるタイミングを調整
日常生活での工夫
-
鼻炎や副鼻腔炎を早めに治療する
-
飛行機搭乗前に風邪をひいている場合は医師に相談を
航空性中耳炎についてのよくある質問
Q1. 飛行機に乗るたびに耳が痛くなります。病気ですか?
A1. はい、耳管の働きがうまくいかない「耳管機能不全」かもしれません。耳鼻科での評価をおすすめします。
Q2. 子どもが飛行機で泣いてばかりいます。関係ありますか?
A2. 子どもは耳管が細く、機能が未熟なため、航空性中耳炎を起こしやすいです。予防的な対策が有効です。
Q3. 鼓膜が破れることもあるのですか?
A3. まれですが、気圧の変化に耐えられず鼓膜に穴があくこともあります。繰り返す場合は早めに受診を。
院長より
航空性中耳炎は一過性のものと思われがちですが、中耳にダメージが蓄積すると慢性化する可能性もあります。特に飛行機や高層エレベーターをよく利用される方は、耳の違和感を感じたら一度診察を受けていただくことをおすすめします。
当院では、聴力検査により的確に診断を行い、無理のない治療や予防策をご提案いたします。どうぞお気軽にご相談ください。
