耳垢塞栓(耳あか)
「耳がこもった感じがする」「音が聞こえにくい」「耳掃除をしていたら突然聞こえなくなった」──このような症状がある場合、耳垢塞栓(じこうそくせん)の可能性があります。
耳垢塞栓とは、耳あか(耳垢)が耳の中に詰まり、鼓膜をふさいでしまった状態のことです。当院では、耳垢塞栓に対して耳鼻咽喉科専門医による安全で的確な処置を行っております。
耳垢塞栓とは?
耳垢(じこう)とは、耳の中の皮膚の老廃物や皮脂、ほこりなどが混ざってできたもので、通常は自然に耳の外へ排出されます。
しかし、さまざまな原因で耳垢が大量にたまってしまったり、奥に押し込んでしまったりすることで、耳の穴が完全にふさがってしまうことがあります。
これが「耳垢塞栓」です。
特に以下のような方は、耳垢塞栓を起こしやすい傾向があります。
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高齢者(耳の自浄作用が弱くなる)
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小さなお子さん(耳垢が湿っていたり、耳掃除が難しい)
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補聴器やイヤホンを長時間使用している方
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綿棒で耳の奥まで掃除してしまう方
耳垢塞栓の症状
耳垢が詰まってしまうと、以下のような不快な症状が出てくることがあります。
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耳の詰まり感(耳閉感)
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音がこもって聞こえる
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難聴(片耳だけ急に聞こえにくくなる)
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耳鳴り(ジー、ブーンなど)
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自分の声が響く感じ
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耳の痛み、かゆみ
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耳掃除のあとに突然聞こえなくなった
また、子どもは症状をうまく訴えられないため、テレビの音が大きい・呼びかけに気づかないなどの変化にご注意ください。
耳垢塞栓の原因
耳垢塞栓は、以下のようなことがきっかけで起こります。
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綿棒や耳かきで奥に耳垢を押し込んでしまう
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耳垢のタイプが「湿性耳垢」の人(ベタベタして詰まりやすい)
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加齢による耳の機能低下(自浄作用が弱まる)
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補聴器・イヤホンの長時間使用(耳垢が外に出にくくなる)
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プール・お風呂などで耳垢がふやけて膨らむ
特に「耳掃除のしすぎ」が大きな原因になるため、正しい方法で行うことが大切です。
耳垢塞栓の治療と耳掃除について
ふくしまみなと耳鼻咽喉科では、耳垢塞栓に対して以下のような安全で痛みの少ない処置を行っております。
1. 専用器具での耳垢除去
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耳用ピンセットや吸引管、鉗子を使って耳垢を丁寧に取り除きます
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顕微鏡や内視鏡で鼓膜の状態をしっかり確認しながら行います
2. 耳垢軟化剤の使用
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耳垢が硬く固まっている場合は、薬剤でふやかしてから除去します
3. 耳垢除去後の確認
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鼓膜の傷や炎症がないかをチェック
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必要に応じて外耳炎や中耳炎の診察・治療も同時に対応します
耳垢塞栓についてのよくある質問
Q1. 耳垢は毎日掃除した方がいいですか?
A1. 毎日掃除する必要はありません。月1回程度、耳の入口だけを軽く掃除するのが理想です。奥まで掃除すると耳垢を押し込んでしまいます。
Q2. 子どもの耳掃除は自宅でしてもいいですか?
A2. 無理に奥まで掃除しないことが大切です。3〜6か月に1回程度、耳鼻科でのチェックをおすすめしています。
Q3. 耳垢除去は保険適用ですか?
A3. はい、耳垢塞栓の処置は保険診療で対応可能です。ご不安な点があればご相談ください。
院長より
耳垢は「ただの汚れ」と思われがちですが、詰まってしまうと聞こえに大きな影響を与えることもあります。
特に小さなお子さんやご高齢の方では、ご本人が気づきにくいことも多いため、定期的な耳のチェックが大切です。
当院では、耳のトラブルに関して高精度内視鏡や顕微鏡を用いた安全な処置を行っております。耳掃除でお悩みの方、聞こえの変化を感じる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
